振動を感じる!マグシート2枚を重ねて引っ張ってみると…。
よくポストなどに入れられているマグネットシート、これを配ってある実験を行いました。生徒はなんでなんで!と大盛り上がりでした。
冷蔵庫にマグネットシートが貼ってありませんか?例えば、「水漏れ修理」の会社がポストに入れていった宣伝のためのシートなど。このシート2枚を重ねて、片方を引っ張ってみてください。ガタガタと面白い手応えを感じることができます。
小森栄治先生の研究所(ご自宅)におじゃまさせていただいた時のこと。ダイソーで買ってきた磁石に砂鉄ふりかけをかけてみると、なぜか片面しか磁力がないことが話題になっていました。
製品としては、片方だけ張り付けばいいので、理にかなっているのですが、どのように磁極がなっているのでしょうか。単純に考えれば、両側に磁力線が出てきますので、どちらも張り付くはずです。そこで鉄粉を巻いてみたところ、面白い模様が現れたのですね!
今日はそんな模様をたのしめる実験をご紹介します。
科学のレシピ
用意するもの
ポストに入っている広告が入ったマグネットシート(買ってきてもかまいません)、鉄粉、フィルムケースなどの小さな容器
手順
① 容器のフタにきりなどで穴を数か所あけてから、容器の中に鉄粉を入れる(鉄粉ふりかけの完成!)
② マグネットシートに鉄粉ふりかけをかけて、その様子を観察する。
③ マグネットシート同士を水平にかさねて、片方を水平にっ引っ張る。向きを様々にかえて、手応えを確認する。
結果
②のように鉄粉ふりかけをかけると、次のような模様ができます。
そう、このように縞模様なのですね。面白い。裏面もやってみると、ほとんど磁力がないので、張り付きません。なぜこのような模様ができるのか、おそらく磁極が順番に入っていて、U字磁石が連なっているような状態になっているのかと考えました(そうすれば、裏面から磁力線が出ませんよね)。
③の実験をしていると、ある方向で重ねあわせて引っ張っていくと、「ガタ、ガタ」という手応えを感じます。これは、縞模様に磁極がなっているために起こる現象ですね。マグネットシートによって、その感覚が異なることがわかりました。調べてみると、たしかに磁極は順番に並んでいるようです。
また磁石にはこのように、様々な磁極のあるものがあるんだそうです。単なるマグネットシートにも、磁極がこのように埋まっているということを知りませんでした。おもしろいな〜。みなさんもぜひ自宅で体験してみてください。③だけならすぐに体感できます!お試しあれ(^^)。
追記:この実験について、サクセス15「なぜなに科学実験教室」にて、執筆・編集協力を行いました。よろしければご覧ください。
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